グッと読みやすく!!文章の基本ルール10選
今回は、「 文章の基本ルールをまとめた記事 」です。
この基本ルールを意識するだけで、文章の質がグッと上がり、
もっと読みやすくなります。
結論は、この10点を意識して文章を書くことができればOKです。
- 1. 主語と述語を近づける
- 2. 修飾語と被修飾語を離さない
- 3.「〜の」「〜が」「〜は」を連続使用しない
- 4.「〜ということ」をなるべく使わない
- 5. 句読点を正しい位置につける
- 6. 不要な体言止めは控える
- 7. 文末に変化をつける
- 8. 受動態より能動態を意識して使うよう心がける
- 9. 結論は最初に持ってくる
- 10. 1文は60文字前後でまとめる
こちら10点です。
この下に目次を貼っておくので、タイトルを見てわからないところがあったら、
そこをクリックしてみてください。
例文を使って、できるだけわかりやすく解説しています。
文章の基本ルール
1. 主語と述語を近づける
主語と述語が遠い文章だと、
長ったらしい印象を受けてしまい、
読者が飽きてしまいます。
例えば、2文あった場合、どちらが完結で分かりやすいでしょうか?
A 私は、今日買い物して、本屋で勉強して、
偶然友達と会うことができて、美味しいご飯を一緒に食べに行ったので、
すごく楽しかったです。
B 私は、今日すごく楽しかったです。
最初は買い物をしたり本屋で勉強したりしていました。
そこでたまたま友達と会い、美味しいご飯を一緒に食べに行くことができたからです。
同じ内容を言っているのですが、「私は〜です」というふうに、
主語と述語を近づけることで、文章としてまとまった感じがありますね。
当たり前ですが、文章を読む人は、
左から右へ、右上から左下へ、というふうに、
文章に対して順当に読んでいくので、
主語と述語が近ければ、
先の文章の大まかな流れを掴むことができるので、
その方が親切ですよね?
また、主語と述語が極端に遠いと、読み間違えが起こってしまうこともあるので、
文章がおかしくならない程度に、主語と述語を近づけましょう。
長ったらしくない文章を心がけましょう。
2. 修飾語と被修飾語を離さない
これも読み違えや、長ったらしいと感じる文章をになることを防ぐ方法ですが、
例題を一つ、挙げたいと思います。
あなたはこの文章をどう読み取りますか?
例文:日本の精密な工場で作った車
句読点を一切つけていないので、語弊が生じるのは当然ですが、
これだけでは、一般的な解釈をすると「日本製の精密な車」という風に読み取れますよね?
この場合の修飾語は「日本の」ですが、被修飾語がはっきりしません。
詳しく見てみると、
「日本の」が、「工場」にかかっているのか、「車」にかかっているのか、わかりません。
もしかすると、文章を考えた人は、
「海外の車だけど、日本の精密な工場で作った。」
ということを伝えたかったかもしれません。
このように、少し語弊が生まれてしまうので、
修飾語と被修飾語は近づけましょう。
この場合、
「精密な工場で作られた日本の車」とすれば、精密工場は海外の可能性もありますし、
「この車は日本の精密工場で作られた」とすれば、精密工場は紛れもない日本です。
文章を書いていると、読み手と著者の考えがずれてしまうことがあるので、
それを防ぐために、修飾語と被修飾語は近づけましょう。
3.「~の」「~が」「~は」を連続使用しない
連続的に使用してしまうと、稚拙な文章に見えかねないからです。
例文:この店のカレーの味はうちのカレーの味と似ている
あれが、彼が考えたロボットで、世界が変わった。
私は、高校は東京で、大学はアメリカに行きました。
どれも稚拙に見えますね。
1文に2回以上連続使用してしまうと、子供っぽい印象を受けます。
普段人と会話するときは、口走って連続使用してしまうことはありますが、
文章の場合は編集可能なので、稚拙に見える表現はなるべく控えましょう。
4.「~ということ」をなるべく使わない
僕自身よく使ってしまう表現です。
使ってしまう人いるのではないでしょうか?
ブログを見ていると、よく見かけます。
これは「確実に間違っている」わけではないので、特に注意が必要です。
なぜ、「〜ということ」があまり良くない表現かというと、
説得力がなくなってしまうからです。
例文:アクションシーンが多いということは、お金がかかっているということです。
アクションシーンが多いため、お金がかかっています。
「〜ということ」がなくなるだけで、一気に説得力が増しますね。
僕自身が「〜ということ」を多用してしまう原因は明確で、
文章の繋ぎにものすごく便利だからだと自覚しています。
自分でも気づかずに使っているので、その度に説得力が薄れていると考えると、
ものすごく怖いので、文章を見直すときは必ず意識しています。
また、同じ理由で「〜という」や、「〜こと」もなるべく使わない方がいいです。
5. 句読点を正しい位置につける
無意識的にではありますが、読者は
「句読点まで読んで、理解して」
という流れで文章を把握しています。
つまり、塊で読んでいるわけなので、
変な位置に句読点があると、語弊が生じる場合があります。
基本的なルールでは、文末に「。」をつける。
意味の切れ目や、主語の後に「、」をつけるルールがありますが、
特に読点「、」には明確なルールが存在していないので、注意が必要です。
よくない例文をご紹介します
例文:私は、昨日、友達と、カフェで、朝ごはんを食べました。←多用しすぎ
また昨日の朝先生に宿題をしろと怒られました。←読点がなく、読みづらい
読者は読点「、」で意味を理解しているため、
1文目は、読者がすごく疲れますね。
2文目は、意味の区切れが理解できず、すごく読みづらいですね。
極端な例ですが、読点を正しい位置につけないと、
すごく読みづらい文章になるので、注意が必要です。
6. 不要な体言止めは控える
体言止めとは、名詞(体言)で終わる文章のことです。
例:雲ひとつない青空。
昨日買ったショートケーキ。
のような文章です。
この体言止めは効果的に使うと、良い文章になるのですが、
多用してしまうと、あまり良いとは言えません。
体言止めは、詩や歌で使われることが多い表現です。
なぜならば、想像力を掻き立てることになるから。
例文を考えると、「青空」や「ショートケーキ」がどんなものなのか想像しませんか?
東京の青空なのか、アメリカの青空なのか、
ショートケーキは苺が乗っているのか、サンタクロースがいるのか。
そんな風に、読者に「想像の余地」を与える表現のように感じます。
スキを与える感じですね。
そんな風にイメージさせたいときはいいですが、
的確に伝えたいときに体言止めを使ってしまうと、
読者によってイメージするものが変わってくるので、注意が必要です。
7. 文末に変化をつける
例文:私は教師になりたいです。なぜならば、子供が好きだからです。
教師になったら、子供たちに慕われる先生になりたいです。
このように、「〜です」で終わる文章を連続すると、
端的で伝わる文章にはなりますが、稚拙な印象を受けてしまいます。
この場合は、文末を「〜です」で統一するのではなく、
「〜ます」に変えたり、一文をまとめて、「〜です」を多用しないなど、
少し工夫するだけで、より説得力がある、グッと伝わる文章になります。
ただし、文脈的に難しい場合は無理しなくても大丈夫です。
8. 受動態より能動態を意識して使うよう心がける
受動態を使うことで、説得力が失われてしまいます。
受動態とは、「〜れる」「〜られる」という表現で、受け身表現です。
例文:コーヒーを飲むことで、がんを防ぐ効果が期待されます。
この文章では、コーヒーの効果について専門的に説明することが狙いですが、
受け身表現を使うことで、説得力がなくなってしまいます。
少し直すだけで、より説得力のある文章に変わります。
例文:コーヒーを飲むことで、がんを防ぐ効果が期待できます。
特に意味は変わりませんが、少し説明に説得力が出たのではないでしょうか?
根拠に基づいて説明している感じがしますね。
9. 結論は最初に持ってくる
長ったらしい文章は読みたくないですが、
先に結論を書いてくれれば、興味のある内容の場合、読んでくれる可能性があります。
特にwebの場合、スクロールするだけで簡単に文章を飛ばすことができるので、
興味がないと思ったり、長ったらしいと感じたら、すぐブラウザバックしてしまいます。
読者は、結論が早く知りたいと思っていて、
なんなら悩みを1秒で解決したいと思っているので、
先に結論を書いてあげましょう。読者は忙しいです。
このブログでも基本的には、最初に結論を記載しています。
10. 1文は60文字前後でまとめる
何度でも言います。
長ったらしい文章は嫌いです。
1文60文字以内に抑えましょう。
webにあげる文章の場合は、3行以内に抑えれば、
大体、60文字以内で収まってくれます。
60文字以内で収めようとすることは、
端的な文章を書くことにもつながりますし、
しっかりと伝わる文章になります。
文章を読ませることは時間を奪う行為なので、
できることなら、無駄な情報は伝えないようにしましょう。
本記事のまとめ
今回は、文章を読みやすくするための基本的なルールを10点ご紹介しました。
どれも基本的な内容で、小学校でも習うことですが、
特に意識していないと、日常会話では普通に使っていることもあるので、注意が必要です。
今回ご紹介した内容は、
一言で書くと「短い文章で伝えるために大切なポイント」でした。
読者は基本的に忙しく、できる限り早く問題を解決したいと思っています。
今回のポイントを踏まえて、グッと読みやすくなる文章力を身につけましょう。
それでは、たけみやでした。